著 者: 田中仙堂
出版社: 書肆フローラ
出 版: 2011年
概要:
≪書評より≫ …「砂糖と海賊時代の終わり」では十字軍から始まって、映画「パイレーツオブカリビアン」まで出てくる。まさに、歴史的・地理的・経済的・政治的・文学的・社会的などあらゆる視点から東西の文化交流が描かれている。私は「ベニスの商人」は何度も舞台で見てきたが、最後の積荷はなんだったか等は考えもしなかった。本書に引用されている映画をもう一度見たくなっただけでなく、普段何気なく飲んでいるお茶に込められいている深い世界に思いを馳せる様になった。まさに、脱帽するしかない名著と言っていいのではないだろうか。
目次:
●南へのあこがれ
茶壺と黄金の日日
花のいのち
風と共に去りぬ
情に棹させば
ムッソリーニとお茶を
砂糖と海賊時代の終わり
ベニスに死す
もっと光を
●北へのあこがれ
レディになってお茶を
パリの空の下、カフェは栄え
この世で一番好きな場所
知に働けば
夜明けの一杯
紅茶とミルクどっちが先か
事件の陰に
贈り物としての茶
再び見出されしもの